スギ花粉の舌下減感作療法、シダトレン始めました。


スギ花粉の減感作療法を始めました。スギ花粉のアレルゲンを体に少量取り入れて、年単位かけて体を慣らしていくことで、アレルギー症状を抑えようという治療です。去年から保険適用になりました。

シダトレンは舌下減感作療法というもので、薬液を舌の下に入れて貯めるように保持し、2分間待ち、飲み込みます。薬は単なる水かと思ったら、グリセリンが入っているので結構甘いです。

アレルゲンを取り込んでおり、アナフィラキシー症状が出る可能性もある(そういう事例は聞いたことがないそうですが)ため、摂取後2時間は激しい運動や入浴は禁止。また摂取後5分間は飲食やうがいも禁止です。これを1日1回。

最初の1週間は非常に薄い液を少量から始めて少しずつ増やし、次の週は10倍濃度のものでまた増やしていきます。スプレーボトルのような感じで、押した回数で量を調整。3週目には最初の100倍程度のアレルゲン量になり、1回使い切りパックになります。その後はこれをずっと続けていきます。

もちろん処方薬なので、医者の診断が必須。医者は最初の診断時にスギ花粉のアレルギーがあるかどうかの検査をします。私の場合は血液検査。その結果でスギ花粉アレルギーが確認されたら、初めて治療を開始できます。

薬が処方されたら、最初の2回は毎週、その後は隔週が基本です。忙しい時には1カ月に1回でも対応可能だそうですが。費用についてはまだ1回目の処方なので不明ですが、初回のアレルギー検査は2000円くらい、次の診察と処方で500円、薬代も500円でした。薬は継続分はもうちょい安いはず。

シダトレンを処方できる医師は、専門の講習を受ける必要があり、誰でも処方できるわけではありません。主に耳鼻科や眼科の医師が講習を受けているようです。処方できるかどうかは医者に直接聞くか、シダトレンのメーカーサイトで検索もできます(ただしすべてが網羅されているわけではなさそう)。

これをやったら花粉症が治るというわけではありません。まず効果があるのはスギ花粉だけなので、その他の花粉症には効きません。また治療は3~5年継続する必要があり、その間の花粉症シーズンは従来通りの対策が必要です。

さらに、治療を続けても花粉症の症状が改善されないケースも1/3程度あります。中には完全に治癒したという人もいますが、効果は永続するとは限らず、数年後にまた発症することもあります。

投薬や診察など日々の手間もそれなりにあり、費用も長い目で見れば結構かかり、それでいて効果はスギ花粉に限定されていて、治癒するとは限らず、症状が軽くなれば御の字で、治療は最長5年で、最悪の場合はアナフィラキシーショックもあり。そんなシダトレンですが、それでも辛い花粉症を改善したいという方はチャレンジしてみてください。私はやる。

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