まあ読んどけ的ラノベ紹介(1)「とある魔術の禁書目録」


最近はラノベ(ライトノベル)からアニメ化・マンガ化などメディアミックスされることが増えてきて、あちこちで関連タイトルを見るようになりました。おかげでラノベ好き以外の方にも興味を持ってもらえて嬉しい限りです。

しかし、いざ興味を持っても、「ラノベ」というくくりでは膨大な数のタイトルがあり、今もすごい勢いで新作が登場していますから、コレというのを見つけるのが難しい状態ではあります。あるいは「ラノベが流行ってるから知識として入れておきたい」という方もいらっしゃるでしょう。そんな方に向けて、自称ラノベオタの私がオススメのラノベをご紹介します。

■ 一番売れてるラノベ「とある魔術の禁書目録」

最初のご紹介は素直に、ここ最近で最も売れているラノベから。アニメなどのメディアミックスでも大人気となった「とある魔術の禁書目録」です。一般書籍を入れたランキングでも指折りの上位に入ってくるビッグタイトルです。

1巻が発売されたのは8年前で、外伝も入れると2012年現在で29冊あるという、数でもトップクラスの作品。本編は22巻でいったんナンバリングがリセットされ、「新約 とある魔術の禁書目録」として再スタートしていますが、中身は純粋な続編となっています。

物語は現代の日本を舞台としながら、その一帯だけが数十年進んだ科学技術を得ている「学園都市」と、イギリスやローマなど各国の宗教組織による抗争がベース。科学勢力である学園都市では超能力が研究され、科学によって人間の未知の力を引き出しています。これに対して各宗教組織は、長年の魔術の研究による魔術師が、人知を超えた力を操ります。どちらも超常的な力を持ちながら、科学と魔術という違う切り口でその領域に至っています。

主人公は学園都市に所属する1人の男子学生。超能力の開発においてはおちこぼれで、「無能力者」とされる彼のもとに、偶然、シスターの少女がやってきます。彼女はすさまじい記憶力の持ち主で、1冊で世界を破滅に導くとも言われる危険な魔道書を、10万3,000冊も記憶しています。当然ながら各地の魔術勢力に狙われる存在ですが、それを守るため、魔術によって作られた鉄壁の法衣をまとっています。

ところがその法衣を、主人公が意図せず破壊してしまいます。学園都市では無能力と思われている主人公は、実は超能力や魔術といった超常現象を、ただ触れるだけでかき消してしまうという右手を持っています。超能力と魔術の両方に対してジョーカーのごとく働く右手を持った主人公は、自ずとあちこちの勢力からマークされ、勢力間の戦いに巻き込まれていきます。

主人公が持つ力は、魔術や超能力を打ち消す右手だけ。その敵となるのは、業火を操る魔術師や、あらゆる攻撃を反射する超能力者など、人外の力を持つ者ばかり。しかし主人公はそれに恐れることなく立ち向かい、右手1つで挑みかかり、相手に触れずに殺す力を持つとんでもない相手と戦い、ボロボロになりながらも最後は握りこぶしでぶん殴って倒していきます。そのまっすぐなヒーロー性と、強大な力を持つ相手を右手1つで殴って倒すに至るカタルシスが、作品の最大の魅力です。

さらに本作の見所は、科学と魔術の勢力による争いです。最初は科学対魔術のような構図に見えるのですが、途中から超能力者同士の戦いや、魔術組織同士の争い、さらには魔術と科学が手を組んで別の組織に挑むという場面もあります。それぞれに絡み合った思惑があって進む物語と、それぞれに脇役にはもったいない魅力的な人物が描かれており、独特な世界観と魅力的なキャラクターが読み手を引きつけます。

その結果の1つとして、本編では脇役的(といっても主要キャラクターではありますが)な存在だった少女を主人公に据えた外伝的マンガ「とある科学の超電磁砲」が原作をしのぐ勢いで大ヒット。世界観とキャラクターの作り込みの深さがここからも垣間見えます。

文章としてはかなり荒い方で、教科書に出せるような上品な文章では決してありません。それをもって「ラノベってこんなもんだよな」と言う人もいるでしょうけれど、私はそれが悪いことだとは思っていません。文章表現のうまさよりも、内容が独創的で、何より面白ければいいんだというのが、ラノベの最大の魅力だと思っています。本作はまさにその本道を行く、ラノベの代表と呼ぶにふさわしい作品だと思います。

1つ書いたら結構長くなったので、ラノベ紹介はシリーズ化してちょっとずつやろうかと思います。こんな作品はないの?とか、こういう切り口でオススメを知りたい、などありましたらぜひコメントをお寄せください。

まあ読んどけ的ラノベ紹介(1)「とある魔術の禁書目録」” への2件のコメント

  1. アニメ化・マンガ化されてないラノベで続きをやってくれたまえw

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*