wis's Game Review - No.2
バーチャロンマーズ - GameJam Storm版


■ バーチャロンマーズ プレイレポート ―― GameJam Storm

 有明TFTホールにて、4月5日、6日の2日間行われた、セガのプライベートショー「GameJam Storm」。このイベントでは、バーチャロンの新作、マーズのプレイヤブルデモが展示された。

 イベント初日となる5日はあいにくの雨天となり、来場者は少なかった。マーズは全部で8台の試遊台が設置されていたが、試遊待ちの行列はほとんどなく、イベントとしてはやや寂しさが感じられた。

 今回展示されたマーズのバージョンは、M.S.B.S 8.5となっていた。アーケードで稼動中のフォースのバージョンが7.xとなっているので、マーズはフォースに最も近い次期バージョンであり、また完全な新作であることが分かる。

 試遊出来たゲームモードは、ミッションクリア型のDRAMATIC MODEのみ。使用機体はテムジン747Jのみとなっていた。製品版では難易度も設定できるようだったが、こちらも今回はNORMALのみが選択可能だった。

 操作方法は、既にヒットメーカーの公式サイト(http://www.vo-marz.com/)に紹介されている「オートタイプ」のみが使用できた。初心者向けとして紹介されている操作モードで、操作が直感的に理解しやすい。特に○ボタンのロックオン操作(ジャンプ)は、ツインスティックよりも手軽で扱いやすい。反面、攻撃は弱攻撃と強攻撃の2ボタンしかなく、武器の選択は状況によってオートで変更される。ツインスティックのように3つの武装を使い分ける事が出来ないので、多彩な武器による戦闘の組み立ては出来ない。製品版では「ツインタイプ」等の他の操作モードも追加されるので、オートタイプで物足りなさを感じる人はそちらを使用するといいだろう。ちなみにオートタイプにはガードという操作が存在せず、相手を正面に捕らえていれば自動でガードを行うようだった。ダッシュ近接は、弱攻撃では自動的に相手方向の武器を使用する。強攻撃ではセンターウェポンのダッシュ近接が出る。

 ゲーム画面には、残り時間やライフゲージ(ロックオン中の敵を表示)の他に、フォースでお馴染みのレーダーがあり、ミッションの内容によっては敵の残り数も表示されていた。 レーダーの表示方法はフォースと同じだが、敵を倒したときに稀に出るアイテムは、レーダーでは緑色の丸で表示されていた。

 DRAMATIC MODEでプレイ出来たステージは全部で5つ。プレイヤーはMARZ部隊の兵士として、謎の敵部隊に捕らわれたハッター軍曹を助けに行くことになるが、途中、DNAの部隊と戦闘することとなる。登場する敵機を次々と破壊したり、敵を倒しながら進攻するものがあった。

 登場機体は、VOXリー、ダン、ボブ1号(1号だが複数登場する場合もある)、10/80adv(灰と赤のバージョンあり)、テムジン707J。最終ステージではハッター軍曹専用機と、OMGの最終ボスであるジグラットも登場した。またゲーム中には登場しなかったが、操作説明デモにはマイザーデルタも出ていた。

 操作方法が大きく異なるために確実な事は言えないが、マーズは基本的にフォースのシステムを踏襲していた。フォースのプレイヤーならば、特に違和感なくマーズをプレイする事が出来るだろう。その中、マーズのオリジナルな点としては、リペアディスクがあげられる。基本的に1機で複数の敵機の相手をすることになるので、回復なしでは進攻が難しい。リペアディスクは敵を撃破すると落とす事があり、これを持っているときにセレクトボタンを押すと、一定量のダメージを回復することが出来る。使用後は一瞬だが無敵時間があるので、これを有効に使っていく事が重要なポイントとなるだろう。また、リペアディスク以外にも、一定時間の性能アップ効果のあるアイテムを落とす事がある。スピードアップアイテムを取ると、ダッシュを含めた移動速度が倍くらいになった。近接回り込みも凄い速度になり、敵の周囲を2回転くらいしていた。防御アップアイテムは、大幅に防御力が上がるようで、敵の近接攻撃のダメージが1/5程度まで下がっていた。他にも様々なアイテムが取得できるものと思われる。

 自機となるテムジン747Jの特殊操作として、ジャンプ前ダッシュ(○ボタンを押したまま前入力)中に強攻撃でサーフィンラムが使用できた。その他は特別な操作方法は見られず、空中ダッシュ近接も使用できなかった。これは操作の問題ではなく、機体性能によるところだと思われる。

 今回の展示ではオートモードによる操作でしかプレイできなかったが、決して操作性は悪くなかった。他のロボット物のアクションゲームと比べれば、かなりシンプルな操作系で多彩な動きを実現している。過去、コンシューマ向けに発売されたバーチャロンは、どれもステージクリアだけのモードしかなく、初心者が遊ぶ要素は少なかったと言わざるを得ない。しかし今回のマーズは、オリジナルの操作方法を設け、新たなストーリーモードを追加する事で、新規プレイヤーにも広い門が開けられている。今までのバーチャロンとは全く別のゲームとして、多くの人に楽しんでもらえる作品になっているのではないかと感じた。

 ゲームシステム以外の点では、いくつか不満が残った。グラフィックの質はそれほど綺麗とは言えないレベルで、特に攻撃のエフェクトが気になった。アーケード版のフォースと比較するのも酷ではあるが、もう少し頑張って欲しいところだ。またサウンドもフォースの使いまわしになっているところが多かった。これらの点は製品版では改良される可能性も高いので、あくまでデモ版としての評価として見て欲しい。

 なお、発売は5月29日(木)、6,800円(税別)となっている。