Tactical Manual for Tanarus No.301
無差別戦場での心構え

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 ここでは、100万点を稼いで初級を抜け、ついに「本番」である無差別戦場へ乗り込む方に、無差別戦場がどのような場所であるかを紹介します。これより先は、今までのように専門用語に( )で正確な装備名を書くのをやめようと思います。覚えていない方もおられるかもしれませんが、これ以降はそれらに慣れるつもりで読んでいってください。1ステップ上のことをお話しすることになるので、じっくりと、気合いを入れて読んで欲しいと思います。分からない単語や解説文は、前に戻っていけばきっと理解できると思います。分からなければ戦場で「Arle」と名のついた奴を捜して問いただしてください(w

 またこれ以下は、技術的な話よりも、考え方の問題がいろいろと入ってきます。当然ながら、私の考え方に近いことを書いていくことになります。これでないといけないと言うわけではありません。こういう考え方もある、ということを覚えておいて、その上で自分なりの考えを作っていってください。


・無差別戦場とは
 まず、無差別戦場(以下、無差別)がどのようなものかを把握するため、大まかに話を進めたいと思います。
 初級の次には「中級戦場」があるのですが、プレイヤーの数の問題から、中級戦場が使われることはあまりありません。初級を終えると、次に待っている戦場は無差別です。Tanaを続けて遊ぶには、無差別に行くか、相撲戦場に行くかです。相撲戦場は階級分けがありませんが、実に特殊な形式の戦闘になっています。相撲に関しては私はあまり多くを語れるほどプレイしていませんので、詳しく知りたい方は相撲の攻略を書いておられるページへ行くことをお薦めします。

 さてこの無差別、名前は無差別というものの、中は初級よりも遙かに規律のある戦場です。初級では見られなかった多彩な戦術を目の当たりにすると同時に、さまざまな「暗黙の了解」が見えてくると思います。何でもありだから無差別、という意味ではないのを覚えておいてください。

 では、ここより以下は本文となります。面倒かもしれませんが、是非とも一度目を通しておくべき内容を上げてありますので、隅々まできちんと読むことをお勧めします。


・喋ること
 無差別での最低レベルとして、「きちんとチャットが出来ること」があげられます。これだけを見ると実に簡単なことと思うでしょう。しかし、周りは話したことのない上級プレイヤー達で、とても早い展開の戦場の中で、そう簡単にチャットをすることは出来ません。慣れないうちは返事すらままならなかったり、下手をするとチャットを見る余裕すらないかもしれません。もちろん、無駄口を叩けば良いという訳ではありません。少なくともやるべき事は、指揮に対して返事をすることでしょう。「GO」や「BACK」、「○○へ行こう」と言うような話には、軽く「k」とでも返しておきます。それだけでもメンバーは「この人はチャットはちゃんと見ているな」と安心できるようになるのです。

 必死にプレイしているからチャットもせずに黙っていてもいいという事はありません。自分が必死にプレイしているとは言え、それがチームメンバーには納得のいかないプレイであることも多いのです。チャットをよく見て、軽く返事を返して、それに従う。初めはこれをこなせるように努力してください。

 また、戦場で失敗をしたときに謝ることも重要です。迷惑をかけたと思ったら、すぐにチャットで謝るようにしましょう。Tanaはすべて人間対人間の対戦です。ゲームの向こうには常に他の誰かがいることを忘れないでください。気がついたらいろんな人から嫌われていて、誰も一緒にプレイしてくれないなんて、笑い話にもなりません。

 もちろん、言葉を選ぶ必要もあります。話をしたこともない人に威圧的な態度で話したり、変になれなれしく話したりする人がいます。相手がどう思うかを考えてチャットをしましょう。

 誰かの冗談に冗談を返せれば一人前です(w
しかしチャットに集中しすぎて味方の戦闘に気がつかなかった・・・という事にはならないように注意しましょう。中にはそういうのを作戦として用いてくる人もいます。Tanaは人間相手ですから、そういう心理戦もあり、ということですね。

 ちょっと方向を変えて。上級プレイヤーになると、ゲームの方に余裕と自信が出てきて、チャットも偉そうな言葉遣いになる人がいます。もちろんいつも一緒にプレイしている人と、だんだんと崩した話し方をしていくのは当然だと思います。しかしよく知らないプレイヤーに対して威圧的な態度をとったりするのは、当然ながら好まれません。現実に、上級プレイヤーの中には、初級者に向かってひどい言葉を浴びせる人もいます。技術的にすぐに対応できないことを、それが出来ないからと言って罵声を浴びせることが多くあります。

 この辺りは、話の内容は聞いておくとして、無理に反論したりする必要はありません。適当に無視してしまってください。世の中いろんな人がいますから、まあこんな人もいるんだな、くらいに思っておくと良いでしょう。罵声を浴びせられて、大きくショックを受けて、Tanaをやめていく・・・そう言うことの無いことを、またそう言うことを起こさないことを祈ります。万が一そう言うことがあれば、気の合うプレイヤーに話を聞いてもらうと良いと思います。もちろん、私も相談には乗りますので。


・独りよがりにならないこと
  Tanaはチームプレイが非常に重要視されるゲームです。これほどにチームプレイが重視されるゲームは他に類を見ません。最もわかりやすい例としては、2:1での戦闘はほぼ確実に2が勝つ、ということです。個々の実力が相当高くなければ、数で負けている戦場を勝つことは難しいのです。ほぼ同レベルのプレイヤーが5:4で勝負をした場合、5人の方が圧倒的勝利となるのが当然、というゲームなのです。

 さて、このようなゲームで、自分一人がメンバーのことを考えない行動(どのような行動がそれに当たるかはまた後の項で話します)をし続けるとどうなるでしょうか。実質的にチームメンバーが一人減ったと同じになり、5:5に見える戦場も、実際は5:4で戦闘している、なんてことになります。これがいかに不利なことかは、Tanaを深くプレイすればするほど分かってくると思います。

 もしチームプレイにそぐわない戦い方をしてしまっている場合、味方から何らかのアクションがあるはずです。チャットで「どうこうしてくれ」というような内容が出るのが普通でしょう。これをしっかりと聞いて、返事をしましょう。相手が喧嘩腰に怒ってくることもありますが、落ち着いて状況を見て、正しいと思う行動をとってください。

 個々の技術UPも重要です。しかしTanaはチームプレイのゲームであることを忘れないでください。これは私の考え方などではなく、Tanaのシステムから出た当然の考え方・・・暗黙の了解なのです。戦闘技術が低くても、味方の役に立てることはいくらでもあります。逆に戦闘技術がいくら高くても、味方に迷惑をかけ続けていることもあるのです。


・負けて当然であることを理解する
 初級はあくまでTanaに慣れるための戦場、という認識をしてください。本番はここからです。そして本番はそんなに甘く勝たせてくれません。初級にも初級を荒らしに来るプレイヤーがいることは以前にお話ししましたが、そんな軟弱なプレイヤーよりも遙かに技術と知識を持ったプレイヤーが相手になるのです。初級でいくら勝ち越したからと言って、その実力は無差別で通用する実力にはまずなり得ません。

 ただ無差別の場合、どちらもが固まって攻めあう(RUSH。これについては後の項で解説します)ため、そこを悪用すればレートは稼げます。言ってしまえば、最後尾から遠目に射撃して、危ないと思ったらすぐ逃げる・・・です。これがチームプレイであるかどうかなんてことは、論議する必要もないでしょう。味方から激しく非難されるかもしれません。

 ですから、とにかく死ぬことを恐れず、味方とともに戦うことを意識しましょう。技術は後から付いてきます。初級の初めでやったのと同じく、どうすれば死ぬのかを体にたたき込みましょう。ここでそれを覚えると、味方が危険になるタイミングも分かるため、サポートの方法まで自然にイメージすることが出来るようになります。そこまで行くことが出来れば、チームメンバーとして頼れる人と言われるようになるはずです。

 初っぱなから逃げ回っている人には、誰も期待もしてくれませんし、何も教えてはくれません。逆にいろいろな人にアドバイスをもらおうとするのが良いでしょう。自分の技術も上がりますし、無差別での知り合いもできて、一石二鳥という感じです。


 Tanaが人間同士のチームプレイのゲームであることはわかっていただけたでしょうか?無差別でチームプレイを第一に考えないプレイヤーは、いくら上達しても無差別では認めてもらえません。自分が面白いと感じる戦闘を行うというのは当然の事でしょう。しかしTanaはそのゲームの性質上、それを許してくれない場面もあると言うことを忘れないでください。