・目的
Windows 7を10に更新したいのに、元々64GBしかない起動用SSDの空き容量が数GBしかなかったので、512GBのSSDに置き換え。
・作業概要
USB接続のSATAスタンドに新しいSSDを挿して、稼働中のSSDをクローン、完了後にSSDを物理交換。
・実際の作業
稼働中のSSDがCrucial製なので、Acronis True ImageのCrucial版をインストール。「ドライブがないよ」と言われて動かない。古すぎるからか。
内蔵HDDに4TBのWestern Digital製品があるので、Acronis True ImageのWestern Digital版をインストール。「ドライブがないよ」と言われて動かない。exFATだとダメらしいがウチのはNTFS。AHCIもダメとかいう話も見つけたところで面倒なので諦め。
SSDの速度低下がないよう、4Kアライメントに対応したAOMEI Backupper Standardを選択。 クローン時にパーティションサイズを変更するには有料のPro版が必要になるが、とりあえず元の容量のままで。 ディスククローンし、問題なく完了。
Windowsの管理ツールで、新しいSSDに450GBほど余っていたパーティションを拡張。問題なく500GBほどになる。
新旧SSDを物理交換。そのままの場所に置き換えるだけ。
PCを起動するも、起動中のWindowsロゴから進まない。システムがうまくクローンされていない模様。
別のWindows 10 PCを使い、Windows 7のUSBブートディスクを作って修復を試みる。作業内容は下記のURLのとおり。
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0912/18/news110.html
やってみたが起動メディアにならない。記事を最後まで読めばわかるとおり、 Windows 10ではbootsectがインストールされないらしい。慌てずちゃんと読め。
次にUSB接続のDVDドライブとWindows 7のDVDを持ってきて(発掘するのが面倒だった)接続し、DVDからブートして修復インストールを試みる。しかしWindowsをインストールしたドライブが見つからないと言われて修復に入れない。それ以外のコマンドプロンプトなどのオプションにもなぜか入れない。
仕方なく元のSSDを再接続して起動し、再びUSBブートディスクを作成。無事に起動メディアが完成。
再び元のSSDを抜いた後、作成したUSBメディアからブート。修復インストールはやっぱりインストール済みドライブが見当たらないと言われてできない。コマンドプロンプトは出せたので、下記URLを参考に作業。
https://www.sakura-pc.jp/pc/contents/trouble/winbooterror.html
[diskpart]コマンドから[list volume]すると、cドライブがシステム予約済みの小容量パーティション、fドライブがWindowsなどが入ったパーティションになっていたので、[bcdboot f:\windows /l ja-jp /s c:]と入力。無事に終了。
シャットダウンし、USBメディアを抜いてから再び起動。勝手にchkdskが走るが問題なく完了し、Windows 7が起動。
・まとめ
昔はクローンして交換するだけで簡単に換装できたものでしたが、今はシステム予約領域だのUEFIだのGPTだのセキュアブートだのと、容易にクローンさせてくれない要素がいくつもあるので、原因の切り分けも大変です。
今回は当たりをつけてやった作業が的中したので運が良かったですが、前にとあるノートPCでやった時には、セキュアブートが邪魔をして超大変でした。よほど時間と心の余裕があるか、どうしてもシステムを継承せねばならない特段の理由がなければ、今後はクローンという作業自体を避ける方がいいと思いました。