古くなったPCの処分方法はご存じでしょうか。燃えないゴミか資源ゴミか、あるいは叩き壊してから出すべきか……そういうことは基本的に考えないで大丈夫です。無料で、家から1歩も出ることなく処分できます。
詳しくはこちらに書いてあるとおりなのですが、ここでは改めて必要な話だけを簡単にまとめておきます。
1. PCリサイクルマークを確認する
まずはPCのどこかに、こんな画像があるかどうか探してください。ノートPCなら、裏面の機種名やらなんやらがごちゃごちゃ書いてある部分にあることが多いです。カラーではなく白黒のこともあります。
これがあれば無料で廃棄できます。おめでとうございます! 時期的には、Windows Vista以降のメーカー製PCなら、ほぼ100%付いています。XP時代だと、古いものは付いていないこともあります。
2. メーカーの回収窓口を確認する
廃棄したいPCにPCリサイクルマークがあったら、こちらのメーカーリストでメーカーの連絡先を確認してください。そこから廃棄したい旨を伝えます。ここで自分の住所などの必要事項を伝えます。
3. エコゆうパック伝票を受け取る
メーカーから、エコゆうパックの伝票が送られてきます。いわゆる着払い伝票です。申し込み後、郵送されてくるものが多いようです。
4. 廃棄したいPCを袋かダンボール箱に入れる
袋やダンボール箱は何でも構いませんが、持ちあげた時に破れないようにしてください。強度に問題がないなら、ビニール製のごみ袋を2重にしておくといった方法でも構いません。
5. 発送する
エコゆうパック伝票に書かれている連絡先に集荷を依頼するか、郵便局に持ち込むか、どちらでも構いません。送料は着払いで、集荷依頼・持ち込みのどちらでも無料です。
以上で廃棄完了です。ご覧のとおり、とても簡単に済みます。
厳密に言うと、PCリサイクルマークが付いたPCの回収は無料ではありません。PCリサイクルマークが付いたPCは、予め廃棄のための料金が上乗せされている……つまり、先払いしたと考えるべきです。それを使わないのは、先払い料金をドブに捨てたも同然です。
他のゴミとして廃棄するのはNGです(基本的に回収してくれません)。大切な資源なのできちんとリサイクルを。また軽トラで回っている回収業者に渡すのもダメです。正しくリサイクルされているかどうかわかりませんし、有料の場合もありますし、PC内のデータが盗まれる危険性もあります。
簡単なPCリサイクルですが、注意点もいくつかあります。
1. PCリサイクルマークが付いていないと有料
XP世代より前などの古いPCについても、メーカーは回収してくれます。しかし料金の先払いがされていないという扱いで、有料での回収となります。お金を払えばきちんと回収はしてくれます。ノートPCだと1台3千円程度です。
またPCリサイクルマークは自作PCには付いていませんし、ショップブランド、ホワイトボックスなどと呼ばれる店舗オリジナルPCにも付いていないことがあります。また法人向けモデルのPCにも付いていないことがあります。
2. HDDのデータ流出の危険性
PCリサイクルはメーカーが責任を持って行うものですから、HDD内にデータが残っていたとしても、きちんと読み取り不可な状態に廃棄してくれるはずです。ただし、郵送中に何らかのトラブルがあり、メーカーに正しく届けられないという可能性は0ではありません。郵便事故はどうしても起こり得るものです。
HDDなどに記録されているデータは、少なくとも初期化した状態で廃棄すべきです。メーカー製PCであれば、「出荷状態に戻す」ような手順が必ず用意されていますので、手間でもやっておく方がいいでしょう。これは廃棄に限らず、PCを手放す際には必ずしておくべきです。
以上、PCリサイクルについてのお話しでした。なおPCに詳しい方は、データ消去ツールを使ってHDDを徹底的にクリーンアップした後に、中古PC買取店へ持ち込むのが一番いいです。「何それ?」と思った方は、素直にPCリサイクルすることをお薦めします。