「ハンゲームキャラバン2012夏」の記事はどうしてこうなった


「ハンゲームキャラバン2012夏」2日目レポート
「エルソード」イヴの新スキルムービーを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20120717_547113.html

GAME Watchでのレポートです。「エルソード」と「ドラゴンネスト」はサービス開始前から担当として追いかけていたタイトルなので、まだまだ頑張られているのを久々に見られてよかったなと。「ドラゴンネスト」に神がかったGACKTさんは来なかったですが。「エルソード」は女性プレーヤー率がかなり高くて素晴らしいなと思いました。キャラは可愛くても結構真面目なアクションなんで、正直ちょっと意外でした。

さてこの記事なんですが、そう言いつつも内容は大変あっさりしています。理由は大きく2つ。

まず1点目は、会場で行なわれた来場者参加型の大会の内容には、残念ながらニュースバリューがありません。ニュースバリューがないというのは、読者様の気を引かない、ということです。大会がメインイベントではあるのですが(というか今回は時間の都合でそれだけだった)、事前に予選が行なわれた上での大会ではなく、あくまで来場者の中で誰が強いのかを決めるお祭り的なモノなので、誰が勝った、どんな戦いが見られた、ということに注目は集まらないのです。

もう1つは、アップデート情報を出すと事前に聞いていたこと。大会にバリューがないなら、本来は取材する価値がない(編集部的に言えば、ライターに原稿料を払ってまで書いてもらうようなものではない)のですが、そこで発表される新しい情報があるのなら、それには価値があるのです。よって今回は9割方それを見に行ったという形です。

ところが「エルソード」では、メインの大会が時間を大幅にオーバーしてしまったため、発表予定だったアップデート情報がほとんど語られないままイベント終了。「ドラゴンネスト」のほうはもっとまずくて、事前の連絡の行き違いがあり、今回は発表するものがないということが取材後に判明しました。これは正直参りました。

個人的には先に書いたように、ゲームを知っている人間としてイベント自体も楽しんでいましたが、それをダラダラと記事に書くのが正解とは思えません。果たしてそれを読みたい人がどれだけいるのか。逆にそれをノイズ(読みたくないもの)ととらえる人はどのくらいいるか。それを考えると、書くデメリットのほうが大きいと思います。

これは文字数に規定がないWEBメディアならではの考え方だと思います。それに、たとえ私がそう思っても勝手に判断はできませんので、取材直後に編集さんに事情を説明した上、非常にあっさりした原稿になることを了承いただいています。

その上、イベントはオンラインで配信されているので、大半の情報はそこからも流れています。そして記事の掲載は連休明けの火曜日0時。じゃあ、何を書くのか。「エルソード」は会場未発表となった情報があるので、それを出してもらえないかと交渉して動画を獲得。「ドラゴンネスト」は本当に新情報がないのかと改めて確認してもらい、間違いなくないとわかったのでそこまで。ないものは出てこないので、現場でいくらゴネても無駄です。

あとはイベントの盛り上がりを伝えつつ、会場でしか見られないものを探します。今回は来場者が書いた寄せ書き。これは(少なくともこの時点では)会場に来ていないと見られません。これを載せてあげることで、「○○が何か書いてるぞ!」とか「あいつ会場にいたのかよ!」とか言ってコミュニティで盛り上がるネタになりますので、特別高い解像度で掲載しています。

決してやる気ないわけじゃないんですよ。会場には最初から最後まで10時間べったりいましたし。そういうことを考えて、こんな記事ができあがっています。……記事より解説のほうが長いやん。

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