「PlayStation Mobile」は、PS Vitaの救世主となる……といいなあ


本日公開の「PlayStation Mobile」をSCEJ桐田富和SVPが語る
「ゲームやろうぜ!」のDNAが流れる新モバイルプラットフォーム
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20121003_563707.html

本日っていつやねん。2カ月前ですよ……ってことで掲載されてからえらい時間が経ってます。SCEが立ち上げた新しいモバイルゲームプラットフォーム「PlayStation Mobile」についてのインタビューです。以前はPS1のゲームを動かすプラットフォームとして「PlayStation Suite」があったのですが、そちらを畳んで名前を変えての再出発です。

AndroidやPS Vitaなどの上で動く仮想プラットフォームということになるので、「それネイティブ(各端末の素のアプリ)で作った方がいいじゃん」と思うのは当然。その弱点については動かしがたい事実ですが、逆に利点となる部分もいくつかあります。

1. スマートフォンとゲーム機の垣根を越える

最大のメリットは、Android端末とPS Vitaで共通のプラットフォームである、ということ。1つゲームを作れば、それがAndroid(の対応端末)とPS Vitaの両方に提供できるというのは貴重な存在です。ブラウザゲームなら最初からなんでも対応と言えなくもないですが、それではできないリッチなゲームもあるでしょう。

ただし、現状はPS Vitaがそこまで魅力的なプラットフォームとは言い難いのも事実です。PSP、あるいはPS3でも動くとなれば事情が変わったかもしれませんが、新たなプラットフォームの存在を引っ張るのは、PS Vitaにはまだ荷が重いかなと思います。

2. SCEがサポートするプラットフォーム

ですがそこは長年の経験が頼り。SCEがサポートするのですから、ゲーム作りの環境という意味では非常に優れたものが用意されている……はずです。私はプログラマーではないので実際どうかはわかりませんが、昨今ソーシャルがもてはやされて伸びているプラットフォームとは違い、ゲーム屋が作るプラットフォームなので、期待度は高いと思います。

またSCEが主導である利点として、優れたゲームをPS3など別のプラットフォームへ展開できるかもしれない、という道筋があります。これこそがPS1の時代にあった「ゲームやろうぜ」のDNAで、コンソール機での開発への具体的な道筋が見えるものという貴重な存在です。何百万もするような開発機を使うことなく、PlayStationプラットフォームに挑戦できるとなれば、クリエイターを目指す学生さんなんかは興味を持つんじゃないでしょうか。

あとは一般のゲームユーザーがどう見るか。それはもう面白いゲームが出てくれないことには始まりません。でも単に「よくできたゲーム」ではおそらくダメです。むしろゲームの枠にとらわれず、例えば飲み会の席に出したらウケるジョークアプリとかが必要なのではないかなと。普段PS Vitaのゲームでバリバリ遊んでいるガチゲーマーが、ゲームに興味の薄い人の集まりに出た時、ぱっとPS Vitaを出してアプリを見せるとウケるようなものを。

それはスマホでいいじゃん、っていうのではないです。ゲーマーが慣れ親しんだゲーム機を出して、スマホと同等かそれ以上の面白さを布教できるということが大切なのです。もちろんそれは入り口で、PS Vitaを始め今のゲーム機に興味を持ってもらうというのが狙いです。ガチゲーマーに向けたゲームならフルプライスで買えばいいわけですから、ここはそうじゃないものを期待しています。

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