「Hangame Festival★2012」GAME Watch出張講座・レポート編
「ゲーミングPCってなに?」選び方の基礎を教えます!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20121010_565001.html
こんばんは俺です! 「Hangame Festival★2012」というNHN Japanさんのイベントで、Impress Watchがコーナーを設けることになったんで、ゲーミングPCでプレゼンやってよ! という依頼を受けて、やりましたというレポート記事です。自分のプレゼンを自分でレポートするなんて斬新! と思ったアナタ。今回の裏話はそんなレベルの話で収まらないんですぜ?
まずこのプレゼンの話を相談されたのが、イベントの10日ほど前。それ自体が急に決まった案件だったようです。プレゼンの概要はもらったものの、内容や資料は当然私の方で作ることになります。当日のステージのイメージはなく、機材は何が使えるかも不透明。恐ろしいことに、ゲーミングPCの解説をするのに、どんなゲーミングPCを使えるかがわからない……というのがスタートラインでした。でも稼ぎがいいから二つ返事で受けちゃうテヘペロ。
一番すごいのは、この手のプレゼンなんて1回もやったことがない私に依頼してきたことですけど。学生時代に人前で話したりプレゼンしたりという訓練はしていたので、自分自身は特に抵抗もないし困ったこともなかったんですけど、そんなことは先に説明してません。
ともかくプレゼン内容を作るわけですが、実際にPCを使って話をする以上、どんなPCが来るかがわからないと始まりません。しかもそのPCを使ってゲームのデモをやれというお達しもありましたので、当日までにゲームをインストールして遊べる状態を作っておかねばなりません。さらにその作業は、機材の搬入を考えると3日前までに済ませてほしいとのこと。で、実際のPCが編集部に到着したのは4日前の午後でした。早速、担当に連絡を取ります。
担「いつPCのセッティングに来られます?」
私「明日行きますっていうかそれ以外にないですよね?」
担「そうですね」
というわけでギリギリなスケジュールで編集部に行ってPCをセッティングします。しかしPCそのものも希望したものとは違う構成。激安PCと最強PCの2台を比較したところで、「20万円のPCを買おう!」って結論にはできないので、真ん中くらいのをくださいという話をしたんですが、通らず。しかしこれは機材をお借りしている立場上、文句の言えないところなので、想定していた内容を変えて対応するしかありません。
結局、激安PCにビデオカードを突っ込んで面白い絵を作り、それを柱にしつつも、さらに「PCのフタを開けて掃除しようって話も入れてほしい」という要望に応えて、プレゼンのストーリーラインを考案。開催3日前から記事にある内容を考えて、プレゼン資料を作りました。
原稿と資料が完成したのは前日の朝。完成した内容を見せても当然1発OKになるわけもなく、前日夜中までかかって修正を加えた上、現場に臨みました。
最初のプレゼンは12時開始。それ以前から「12時からやりますよー」とスクリーンに出しておいたのですが、場所的に人通りが少なく、足を止めてくれる人は皆無。一応、椅子も置いておいたんですが、誰も座ってくれません。結局、時間になっても誰一人見に来ている人はいません。これどうすんの? と担当に聞いたら、
担「……仕方ない、やりましょう!」
マジ! かよ! 大勢の人に見られながら話す訓練はしてきてますけど、誰もいないところでプレゼンする訓練はしてきてないよ! マイクを握り、虚空に向かってパーツ紹介などしてみると、穴を掘って埋め戻すだけの作業に似た徒労感を覚えました。それでもできるだけしっかりと話をしていくと、歩いている人がちらほらと覗いてくれるようになりました。特に途中でゲームのデモ映像を入れた辺りで数人が見てくれて、一応無人ではない形でプレゼンを終えられました。
ちなみにこのプレゼン、1時間半ごとに計5回ほどやった気がしますが、毎回こんな感じでした。途中で知り合いとかプレスの方とかが見に来てくれて、「ああ、サクラというのはこんなに心強いものなのだなあ」と感動を覚えました。でも思いっきりGAME Watchプレゼンツの仕事なので、たぶん他誌には載らないですよね。
そんなこんなで何とかイベントを終えたわけですが、もともとのイベントはハンゲームのお祭りなので、ほかにもいろんな発表がありました。よってGAME Watchでもその取材記事が上がっているわけですが、そこには私がプレゼンしていたことは一切書かれていません。っていうかそもそも私がプレゼンするという事前告知がGAME Watchに一切載りませんでした。っていうかですね!
私「せめて私のTwitterとかで告知させてください」
担「先方の担当に確認しているんですが、まだ返事がなくて許可を出せないんです……」
というままずーっと引っ張られ。
担「結局確認取れなかったんですけど、もう今更どうこう言われるタイミングじゃないし大丈夫ですよ」
って言われたのが当日深夜0時ごろでした! 当時のツイートをご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、あれは本当に必死の思いでの告知だったのです。誰も知らない、イベントそのものとは直接関係ないプレゼンを、果たして誰が聞きに来てくれるのかという不安で、前日はほとんど眠れませんでした。
というわけで、ぼくとっても頑張ったと思います! もらうものもらったんで不満はないというかむしろこうして笑い話のネタにできたんで関西人的充足感に包まれていますが、結局見てくれた方は少ないし、GAME Watchとしても不本意な結果だと思うんで、次回はもっとみんなが幸せになれるものにしなきゃなーと思いました。
ともあれWatchの担当のMさんは、事前準備から当日の采配まで、ひたすら力を貸してくれて本当に感謝しています。あと関係者でもないのに写真撮影を手伝っていただいたKさん、ありがとうございます! 自分でプレゼンしてるのに自分で写真撮れるわけないじゃんね! 皆様に支えられっぱなしで生きているアラフォー男子でございます。
てなわけで、プレゼンとか人前でしゃべるのとか全然平気ですので、そういうご依頼もお待ちしております! しゃべれるだけで面白いかどうかは保証いたしかねます!