イーデザイン損保とおとなの自動車保険を使ってみての比較


今年も怖い怖い自動車保険の更新時期がやってきました。

昨年から、おとなの自動車保険を利用しています(その前はイーデザイン損保でした)。40代が安くなるという売り文句通りの安い金額と、必要な保険を細かく選べるところ、もらい事故で等級が落ちないところが気に入っています。後者が関係ないならソニー損保やチューリッヒもいいかなと思うんですが。

昨年は切り替えで数千円安くできたんですが、今年は切り替えてもそんなに安くはならなさそうなので、探す手間を惜しんでそのまま継続。保険内容も見直したもののそのまま。タコメーターの値を入力したら、昨年の入力値からの走行距離が4980kmほど。ギリギリ5000km未満になったので、4000円くらい安くなりました。思ったより境目の額の違いが大きい……。

おとなの自動車保険とイーデザイン損保は、印象としては結構似ている気がします。もらい事故の等級影響なしなところも同じ。でも実際に使ってみて、意外と違うなと思うところもあります。

契約時に違うのは、見積システムの出来。イーデザイン損保は何かを変更するといちいち再計算ボタンを押してページがリロードされて、金額がどのくらい変わったのかを判断するのが結構手間です。おとなの自動車保険は、ほとんどの部分でチェックの付け外し後にすぐ金額が反映されるので、違いがわかりやすいです。

また項目の付け外しをしやすいのもおとなの自動車保険。必要ない保険内容を外してより安くする、適切な内容にするという点で、より優れています。イーデザイン損保も他社より悪いということはなく、おとなの自動車保険がよく頑張っているところです。たとえば車輌保険で、自宅駐車場での水没時に保険を効かせるか、みたいな項目を個別に選択できます。水害の心配がない場所なら切りたいでしょうけれど、大抵の保険会社は「車輌保険あり」「限定的」「なし」の3つしか選べないので、実質必要のない保険も入ってしまいます。

実際の利用時には、イーデザイン損保は専用のスマートフォンアプリを用意しています。アプリを起動すると、事故時とロードサービス必要時の2つのボタンがあり、押した後はガイドに従って手続きするだけ。場所はGPSで飛ばされるし、担当者とも電話できるし、セコムの現場急行サービスも呼べます。シンプルで大変よくできています。

おとなの自動車保険は、「つながるボタン」という専用デバイスを用意しています。スマートフォンアプリ「つながるアプリ」とBluetoothで連携させた上、車の運転席辺りに張り付けておいて、事故があったらボタンを押すだけ。ボタンを押さなくても、強い衝撃を感じると自動的にアプリにプッシュ通知し、たとえスマートフォンを触れない状況でも、自動的に担当者へ電話をかけようとします。あとALSOKも呼べます。

「つながるボタン」の仕組みはよくできているように感じるのですが、難点がいくつか。アプリのレビューを見ると、「事故時にBluetoothの接続が切れていて使えなかった」というのが多いです。設定ミスの可能性が高いですが、何かの拍子にスマートフォン側のBluetoothが切れたら使えません。常時Bluetoothをオンにしておくのも個人的にはちょっと嫌です。

じゃあボタンなしでアプリだけで運用したらいい……と思うのですが、残念ながらボタンがないとアプリは機能しません。一度ボタンと連携していればアプリだけでの通報も可能なのですが、ボタンの登録手続きの中に契約者情報をアプリに読ませる手続きが含まれているようで、単体運用をさせてくれません。そもそも車にボタンを貼るのもちょっと嫌なんで、悩ましいところです。

「つながるボタン」は正しく設定できてしまえば安心の道具だとは思うので、スマートフォンを持っているがさほど使いこなせていない、という人は重宝しそうです。そこは40~50代をメインターゲットにしたおとなの自動車保険らしいサービスとも言えるので、決して否定することではないですが、個人的にはシンプルなアプリを提供するイーデザイン損保の方がよかったと思います。

あと細かい部分では、どちらも事故時には専任担当者がつくとされていますが、イーデザイン損保は対応拠点が東京と大阪のみ。対しておとなの自動車保険は損保ジャパン日本興亜の約260カ所のサービスセンター網と連携しているそうなので、地方のドライバーには安心感が高いと思います。

とはいえ、どちらの会社も事故対応そのものはそんなにも高評価ではないので、通販型で事故対応を最優先で考えるなら、先に挙げたソニー損保やチューリッヒ(のスーパー自動車保険に限る。より安価で評判のよくないネット専用自動車保険という別のサービスもあるので注意)がいいのではないかと思います。

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