スマートフォンアプリ出展タイトルレポート
「ロックマン」や「レイトン」のオリジナルタイトルが登場
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20120923_561791.html
TGS4本目は大手パブリッシャーのモバイルゲームです。スマホ向けのゲームの盛り上がりは言うまでもないのですが、ソーシャル的なものではないスタンドアローンで遊ぶタイプのゲームは、ほとんど出展されていませんでした。といっても個人的にはそこを否定も肯定もするつもりはないです。
スマホの端末としての優位性は、タッチパネルであるとか、場所を問わない常時通信であるとかですので、そこを活かした直観的操作可能なソーシャルゲームというのは理に適っています。でもスマホに一昔前のゲームをバーチャルパッド操作で移植するのが悪ってわけでもありません。プレーヤーとしても四六時中ソーシャルゲームをやりたいわけじゃなく、1人でのんびり、じっくり遊べるゲームも欲しいわけで、要するに色々出ちゃえばいいじゃんってだけの話です。
そういう意味では、レイトンの完全新作が出ていたのは面白いところ。レベルファイブは以前もガラケー向けにオリジナルのタイトルを出したりしていて、結構チャレンジングなところがあります。ファンが多いシリーズだけに、所有者が多い携帯電話に向けて出せば、そこそこのボリュームが取れる……みたいな目算もあるんだと思いますが、他のメーカーと比べてもそのクオリティの高さ、端末に適した見せ方やUIの研究度合いは抜群だなといつも感じます。
ほかのメーカーも、カプコンの「ストリートファイター」シリーズなんかはすごいクオリティを実現しています。大手メーカーは2年ほど前までは、スマホ向けは実験的におそるおそるという感じでしたが、今では本格的なアプリの開発に加え、ソーシャルの勢いも受けて、かなり本気で取り組んできているところが増えてきた感はあります。ただアプリ自体がTGSの入場料にすら達しないものがほとんどなので、それを置くくらいならダウンロードしてもらったほうがいいというギャップはどうしても付きまといます。
ちなみにグリーさんが大々的にブースを出したり、小規模ブースもソーシャルゲームを出展して人を集めているのは、いずれも限定のゲーム内アイテムを配布しているから、というのがあります。入場料1000円と交通費と時間をかけても、それより価値ある(とプレーヤーが感じられる)アイテムを配れば人ば呼べるわけです。今後はそういう流れがさらに加速しそうな気がします。それがTGSにとって良いか悪いかは判断しかねますが。
ともあれこの記事の一番のネタは「ダマスカスギヤ」のネーミング話です。「これ秘密ですけど」の一言がなければ取材されたネタは何でも掲載されちゃうのです。マスコミって怖いですねー。これで小林氏が変な処分とか受けてなければいいですね……。